ブログ|成田法律事務所|大阪 女性弁護士 成田由岐子 相続 離婚 遺言 成年後見|大阪市北区の弁護士事務所

06-6360-0630 平日 10:00-18:00
ブログ

ブログ

[ 2020.07.26 ]

ポストコロナの指標~シンプルに生きたい。

コロナのおかげで,少し考える時間が出来た。これまでずっと走って来たけれど,色んなことを考えるようになった。

一番思うことは,「原点に帰ろう」,「シンプルに生きよう」,ということだ。

成熟した資本主義社会の急速なグローバル化,IT化の中で,私達が行った成果は,素早く大きく膨らみ,瞬時に世界を駆け巡ることが可能となった。そして,走り続けることを求められてきた。あるいは自分達が追いかけて来たのかもしれない。

こんな空想をしてみた。

ある町に,お菓子作りの好きな人がいて,美味しいお菓子を何度も作っては工夫し,改良していた。食べた家族や友人は,美味しくて他の人にも教えた。そして,もっとたくさんの人に食べてもらうために,小さなお店を開くことになった。

お店は評判になり,お客さんがインスタに載せたコメントとともに,世界の人に知られることとなった。そのうち2号店を出さないかという人が現れた。遠くてお店に来れない人にも美味しさを届けたい。そして2号店を出すことになった。

2号店は成功し,気づくとデパ地下にも時々出店するようになり,知る人が知ってるお店として,お中元カタログの特別版に載るようになった。

やがてデパ地下の売り場は固定となり,大量生産のために工場が必要になった。パート社員も少しづつ増えていった。

売上は伸びてゆく。でもいい時ばかりではない。デコボコがある。そして他社との競争が始まる。

毎月の経費が膨らみ,手堅く事業を続けるために,コストを下げれないか分析が必要になる。「この卵でなくても,もっと安いこだわりの卵はある」。贈答品にするには,もっと日持ちしないといけないから保存料が必要になる。時間が経っても見た目が変わらないように,材料を少し変えなければ。

店は有名になってゆく。メディアに取り上げられる。商品がブランド力を持ち始める。

競争は激しくなる。「勝ち続けなければならない」,というよりは「負けてはならない」,この事業をゲームオーバーにすることは,絶対にできない。

色んな人との付き合いが始まる。取引業者がたくさん近づいてくる。コンサルティング業者もやってくる。もっとコストを下げられる。こんなことができる。情報は,名刺やメールとともに毎日大量に舞い込んでくる。こんな機械を入れたらどうか?リース契約?それともここらで融資を受けて,大きく設備投資をするべきか?

毎日お菓子を焼いていた私は,とても忙しくなった。今はお菓子を作る時間はほとんどない。代わりに色んな人と打ち合わせをしている。業者,銀行員,バイヤー,税理士,弁護士。

気になるのは,会社の決算,同業他社の動き,世間のトレンド。頭を悩ませるのは従業員の労務問題。

思えば一人でお菓子を焼いていた時,夢見ていたのは,子供の時の絵本の挿絵にあったヨーロッパの街角のケーキ屋さんだった。頭を悩ませていたのは,もっと軽くサクサクの生地を作りにはどうしたらいいか?ということだった。工夫するのは楽しかった。でも今は本当に頭が痛い。

私はお菓子は焼いていない。でも,気づけば私達の人生は,どこかこんな風になっていないだろうか?

単に自分の欲のたせいだけでなく,競争心からだけでもなく,いつの間にか余分なものをたくさん抱えてしまい,追われていないだろうか?

自分はもともと何が好きだったのか?何をしたいと思っていたのか?それさえ思い出せなくなっていないか?

ポストコロナを生きてゆくために,私達は原点に戻らないといけない。そして,シンプルに生きてゆきたい。

日々病気と死のニュースにであふれるネットを見ながら,そう思う。

成田法律事務所

〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目6番3号
ヴェール中之島北1101号室

お問合せ先

TEL 06-6360-0630
(平日10:00〜18:00)