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今週末は,顧問先の南恵ハウジングさんが制作された映画「種まく旅人~くにうみの郷」http://www.tanemaku.jp を観てきました。南恵ハウジングさんは不動産会社ですが,最近は映画製作にも活動を広げておられます。事務所のスタッフ全員にチケットをいただき,久しぶりに映画館に足を運ばせていただきました。

種まく旅人はシリーズ第2作目で,1作目は大分県臼杵市のお茶農家のお話でしたが,今回は淡路島を舞台にした,海苔の養殖と玉ねぎの栽培に取り組む兄弟のお話でした。どちらの映画も,農林水産省の若い役人が日本の農林水産業の実態調査のために地方を訪れ,地元の人達と触れ合う中で,その地方の問題点が浮き彫りになってゆくという筋書です。現在の日本が抱える第一次産業の危機を特に若い人達に知ってもらい,地方回帰,第一次産業の活性化を促したいという狙いをもった映画ですが,全編を通じて,淡路島の美しい自然と,早朝の漁港から夜の居酒屋まで,地元の人達の生活の様子を見ることができ,海苔の養殖過程や玉ねぎの植えつけ等の貴重な映像も見ることができました。とりわけ網一面に育った海苔の収穫の場面は圧巻でした。

また,美しい海が決して生命力のある海ではない,むしろ濁った海が生命力に富んだ海であるということ,山から流れた泥が海を豊かにし,海が豊になるとその水が雨となって再び山を豊かにするという循環の話は,この映画の底に流れる深いテーマであり,農業・漁業を超えた哲学的なテーマでした。色んなことを考え巡らせながら,久しぶりにゆっくりとした時間を過ごさせていただきました。派手な映画ではありませんが,多くの人に観ていただきたいと心から思いました。

次回作は「ポプラの秋」http://popura-aki.com/ロングセラー小説の映画化で,飛騨高山を舞台に,中村玉緒さんと本田望結ちゃんが主役を演じるのだそうです。今から楽しみですね。これからもいい映画を送り出していただけるよう,事務所スタッフ一同応援しています!

先日,京都教育大学の桶谷守教授のいじめに関する講演を聞かせていただきました。桶谷先生は,京都の市立中学校で勤務された後,京都市教育委員会の生徒指導課で長年学校生活におけるいじめの問題に取り組んで来れれ,近年は大津市立中学校のいじめに関する第三者調査委員も務められたとのことです。生徒が,いじめによって自殺に至った具体的な事例を中心に,ラインによるいじめの問題や,ネット依存と生徒の心理傾向に関する統計資料等も見せていただき,改めてネット社会におけるいじめの深刻さ・執拗さ,青少年の未熟さゆえの残忍性について深く考えさせられる講演でした。

中でも一番印象に残ったのが,子供を見守るということは,子供のために「沢山心を使うこと」だという言葉でした。桶谷先生は,障害を持つお子さんが何かに取り組む時に,それを傍で見守るお母さんの脚の動きを例にあげられ,お母さんは,お子さんが一人でできるか心配でならない,けれども決して自分が手を出すのではなく,口を出すのでもなく,黙ってじっと子供の様子を見て,右に行ったり,左に行ったり,後ろから覗いたり,前に後ろにと脚が動いている,その様子から,お母さんが子供を心配する気持ち,応援する気持ちが心から伝わってくる,親が子供を見守るということはそういうことではないかと話されました。

近年は,私達弁護士のもとにも,いじめや不登校の問題に関する相談が寄せられるようになり,平成25年にはいじめ防止対策推進法が施行され,学校でもコンプライアンスの一環としてのいじめ防止対策が急務となっています。子供をいじめの加害者にしないためにも,被害者にしないためにも,また子供が見かけは大きくなっても,親というものは,常に子供のために心を使ってやらなければならないということを,忘れてはならないと思います。この大切なことを私自身が忘れないために,ブログに書いておこうと思います。

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